雑感 |
2024.10.26デザインするとき、とにかく二人で話すようにしている。その際よく出るのが「はずかしい」という言葉。「こういう伝え方になると自分で言ってる感がはずかしい」「(デザインが)こうなると頑張り過ぎててはずかしい」といった具合で、多分「はずかしい」表現は受け手に一種のバツの悪さを与えてしまうのだと思う。「ウケが良さそう」とか「こうすると今っぽい」といった考え方や志向性もあるのだろうけど、自分たちの場合それよりは若干後ろ向きというか笑。「はずかしい」と「はずかしくない」の間には決定的な差がある。ただ、表現自体の差異は一見すると非常に些細なものだったりもして、2つの感覚の間の境界線を見極めるのが肝要だと思ってる。「はずかしくない」ものは、受け手に対して心地よい余白や余韻を残してくれる。多分それは「粋」ってことでもあるんだろう。