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2025.04.30

昨年の直島でのリサーチより一年弱進めてきたプロジェクトが3月末にローンチ。地中チーム、岸本挽物、そのほか多くのプロフェッショナルな製作の皆様の尽力で、訪れる人の琴線に触れるようなものができたのではと感じている。17年前、大学の研究室の友人4人と小さなレンタカーに車中泊しながら、九州、中国、直島、四国と弾丸日程の貧乏旅行をした。そのとき地中美術館を訪れた頃は、こんな機会に恵まれるとは当然思いもしていなかった訳で、まったくもって人生はわからない。直島への来島者数(海外からがメイン)も年々増えているようだが、美術館は観賞体験の質を維持する意味でも来館に上限を設けているという話だ。インバウンドに色めき立ちオーバーツーリズムも叫ばれるこの国はいま、「量」から「質」へ転換すべき時期に差し掛かっているのかも。そして、20年以上前から未来を見据えた取り組みをするこの直島に、そして福武總一郎氏をはじめとするこの場所を作り上げた人々に、あらためてその凄みを感じずにはいられない。そんな場に今回のプロジェクトが何か還元しうるものになれたなら、それはぼくらにとっても望外の喜びだ。

プロジェクトの詳細はこちらから。