京都その1 |
2019.11.05すこし前になりますが日帰りで京都に行ってきました。20年続いたお店が10月16日をもって営業終了という efish に行くため。目的はその一つでした。
ずっと行きたいと思いながら、初めての訪問が最後になってしまいました。。月並みな言葉だと “居心地がいい” になってしまうのだけど、居る人に緊張を強いないやさしい空間でありながら、しっかりとした美意識が流れていました。2枚目の写真、どこにもピン合ってないんだけど(汗)、ぼくの感覚的にはまさにこんな空気だったと思います。いつか読んだ本のインタヴューの中で、オーナーの西堀さんがこんな感じのことを話してました。『農業をしながらデザインをしていくという考え方だったんです。食べていくものを自分でつくる。好きなデザインは決して無理をしない。この農業こそが私にとっての efish(カフェ)でした』(うろ覚えで正確ではないです)。そのときからずっと「自分にとっての農業はなんだろう」という問いが頭の中にぶら下がっていた気がします。それは多角的に事業展開してーみたいな話でも、ライスワークとライフワークといった二択の話でもなく。一本の路の上にあるもので、という話です。うちも二人で本格的に取り組み始めて暫くが経ちました。クライアントと一緒に模索していく中で、自分たちにとっての“農業”が何なのか、すこーしだけ見えてきた気がしてます。もっとも、これだ!と言える答えなんてあるのかわからないんだけど。
初めて行ったぼくがいうのもヘンですが、20年間おつかれさまでした。
掲載情報。など |
2019.10.05めずらしく掲載情報です。現在発売中の &Premium No.71「つくりのいいもの、との出会い」 にて、DaiichiRubber(ダイイチラバー)の RAKA(ラカ)を見開き4Pに渡って掲載いただいてます。クライアントである Less の浜辺さんの人脈、営業力あってこそなんですが、企画したこちらの想像を越える広がりが生まれてきて、さらに今後が楽しみな商品です。浜辺さん、ご紹介ありがとうございました。うちも早く実績掲載用の撮影しないとな。。
9月はストッキストにも初めて自分たちの名義で出展して、告知もままならないまま(ギリ、インスタでは告知しましたが)、帰ってきて振り返りくらいはブログでちゃんと、、と思いつつバタバタと時間が過ぎ、、はや10月。このブログを振り返ると2018年は7投稿。2019年はこれが3投稿目、、こんな調子で「バタバタしてて〜」とか言ってるから更新が少なくなるんだな。と妙な納得をしております。年内もう少し更新されるはずです。多分。
家族 |
2019.05.142019 |
2019.01.072018 |
2018.12.31鹿児島の実家に帰り、紅白歌合戦をド頭から観るというベタベタな年末を過ごしながら、今年最後のブログを書いてます。2018年も相変わらずぼくらの歩みは亀のようにゆったりで、一年にひとつのものが産み出せるかどうか、といったそんな調子でした。ただ、良いのか悪いのか、二人で取り組み始めてからは、一人のときのような焦りは無くなったように思います。
そしてそして。年明けにまたちゃんと告知つもりですが、studioYO のウェブサイト もできました!デザインはおかださん、実装は、独立したときのこのサイトからお世話になってる y2 洋平くん、星太くんにお願いしました。ありがとうございます。
来年は仕事だけでなく、プライベートも大きく変化のある年になりそう。新たな年も亀のようにしっかりと地を踏みしめていこう。
先日 |
2018.09.24ひょんなことから知り合ったデザイナーの方にこんなことを言われました。「溝口さんのデザインは、点で打ってる感じがする」。時間が経って、そのときの言葉が頭の中でエコーのように響いてます。彼によると、手垢がついていない(手垢を上手く消してある)といった意図だそうで。そんな風に言われたのは初めてだったんですが、そう言われてみると自分が一番気をつけている(気にしている)ことかもしれないなぁ、と後からしみじみ感じ入ってます。他意を持たない、というのは非常に難しいところではあるんですが。アイデアもかたちもベタベタと触り過ぎず、同時にすっと生まれてきたような、強くて優しいものを目指したいですね。
BRUNO MUNARI |
2018.08.11
お友達の三迫さんをお誘いして、3人で北九州までブルーノ・ムナーリの展示を見に行ってきました。ここでは内容には触れませんが、すごく良かったので非常にお勧めです。帰ってきてまた本を読み返しながら、ムナーリ先生の一貫した姿勢を再確認。「コミュニケーション」という広大なフィールドでは、デザインにやれること、やるべきことはまだまだありそうです。教育の領域で、意味のあるプロダクトをデザインしたい、という想いも一層強くなりました。
新しく |
2018.07.22もろもろ |
2018.05.27
「いざわせいとう」の Marco Pot / UFO Pot が、ドイツの国際的なデザイン賞「GERMAN DESIGN AWARD 2019」にノミネートされました。基本的に他の国際的なデザイン賞を受賞しているものから選ばれるらしいので、メーカーにとってもうちにとっても、こういった知らせは励みになりますね。「いざわせいとう」はウェブ公開後、じわじわと反響をいただいていて、先日ウェブマガジン「Gardenista」の「Object of Desire」というコーナーでかなりしっかり取り上げていただきました。こういった専門性のあるメディアに「革新的な素焼鉢」と評価していただけたのも嬉しい限りです。最近は、デザインをしていく中での自分の体温が上がるタイミングが変わってきている気がします。以前はモノが形づくられることそのものに面白さや刺激を感じていたんですが、今は、そのデザインが一人歩きし始め、自然と相手に伝わる瞬間もこの仕事の醍醐味ですね。これからも自分たちのやるべきことを続けていこうと思います。またそういう瞬間に立ち会えるように。
いざわせいとうWEBサイト |
2018.04.06
「いざわせいとう」は、おかげさまで昨年2月のブランドリリース以降、Instagram経由で海外からの問い合わせが増え、まだ商談が成立していないものもありますが、オーストラリア、アメリカNY、イスラエルのショップへと飛びたっています。そこでWEBサイトでは、完全なバイリンガル仕様が必須でした。構想から撮影して素材が揃うまでに1年かかってしまいましたが…その後バトンを繋いだWEBデザイン/三迫さん、実装/下村さんチームの、滞りないスムーズなお仕事のおかげで、無事、公開まで漕ぎ着けられました。写真は白木さん、ロゴ、パッケージはしろねこデザイン岡田さん、撮影場所として素敵なお宅をご提供いただいた蔵谷さん、本当に、ありがとうございました。いざわせいとうの商品がこれから世界のどこに羽ばたいていくか、とても楽しみです。
ひと昔前に比べ、SNSやPayPal決済、EMS配送の登場で、海外進出へのハードルはぐっと下がりました。と、同時に良くも悪くも様々なモノが溢れる時代になったとも感じています。だからこそ僕らは、買い手としても、作り手としても、そこに"メッセージ"があることを重視しています。プロダクト(商品)をいかに言葉を超えたコミュニケーションに昇華できるか。それはとても難しい課題ですが、避けては通れないことだと思っています。
いざわせいとう
https://izawa-seito.com/