先日 |
2018.09.24ひょんなことから知り合ったデザイナーの方にこんなことを言われました。「溝口さんのデザインは、点で打ってる感じがする」。時間が経って、そのときの言葉が頭の中でエコーのように響いてます。彼によると、手垢がついていない(手垢を上手く消してある)といった意図だそうで。そんな風に言われたのは初めてだったんですが、そう言われてみると自分が一番気をつけている(気にしている)ことかもしれないなぁ、と後からしみじみ感じ入ってます。他意を持たない、というのは非常に難しいところではあるんですが。アイデアもかたちもベタベタと触り過ぎず、同時にすっと生まれてきたような、強くて優しいものを目指したいですね。
BRUNO MUNARI |
2018.08.11
お友達の三迫さんをお誘いして、3人で北九州までブルーノ・ムナーリの展示を見に行ってきました。ここでは内容には触れませんが、すごく良かったので非常にお勧めです。帰ってきてまた本を読み返しながら、ムナーリ先生の一貫した姿勢を再確認。「コミュニケーション」という広大なフィールドでは、デザインにやれること、やるべきことはまだまだありそうです。教育の領域で、意味のあるプロダクトをデザインしたい、という想いも一層強くなりました。
新しく |
2018.07.22もろもろ |
2018.05.27
「いざわせいとう」の Marco Pot / UFO Pot が、ドイツの国際的なデザイン賞「GERMAN DESIGN AWARD 2019」にノミネートされました。基本的に他の国際的なデザイン賞を受賞しているものから選ばれるらしいので、メーカーさんにとってもうちにとっても、こういった知らせは励みになりますね。「いざわせいとう」はウェブ公開後、じわじわと反響をいただいていて、先日ウェブマガジン「Gardenista」の「Object of Desire」というコーナーでかなりしっかり取り上げていただきました。こういった専門性のあるメディアに「革新的な素焼鉢」と評価していただけたのも嬉しい限りです。最近は、デザインをしていく中での自分の体温が上がるタイミングが変わってきている気がします。以前はモノが形づくられることそのものに面白さや刺激を感じていたんですが、今は、そのデザインが一人歩きし始め、自然と相手に伝わる瞬間も堪らない、といった感じです。人に喜んでもらえたり、何かの役に立っていたり。もしくは、そういうものだと評価されたり。これからも自分たちのやるべきことを続けていこうと思います。またそういう瞬間に立ち会えるように。
いざわせいとうWEBサイト |
2018.04.06
「いざわせいとう」は、おかげさまで昨年2月のブランドリリース以降、Instagram経由で海外からの問い合わせが増え、まだ商談が成立していないものもありますが、オーストラリア、アメリカNY、イスラエルのショップへと飛びたっています。そこでWEBサイトでは、完全なバイリンガル仕様が必須でした。構想から撮影して素材が揃うまでに1年かかってしまいましたが…その後バトンを繋いだWEBデザイン/三迫さん、実装/下村さんチームの、滞りないスムーズなお仕事のおかげで、無事、公開まで漕ぎ着けられました。写真は白木さん、ロゴ、パッケージはしろねこデザイン岡田さん、撮影場所として素敵なお宅をご提供いただいた蔵谷さん、本当に、ありがとうございました。いざわせいとうの商品がこれから世界のどこに羽ばたいていくか、とても楽しみです。
ひと昔前に比べ、SNSやPayPal決済、EMS配送の登場で、海外進出へのハードルはぐっと下がりました。と、同時に良くも悪くも様々なモノが溢れる時代になったとも感じています。だからこそ僕らは、買い手としても、作り手としても、そこに"メッセージ"があることを重視しています。プロダクト(商品)をいかに言葉を超えたコミュニケーションに昇華できるか。それはとても難しい課題ですが、避けては通れないことだと思っています。
いざわせいとう
https://izawa-seito.com/
雑感 |
2017.11.24「フリーでやるということは、自分の仕事の価値を自分で設定するということ」。先日、大先輩デザイナー(70代!)から言われた、心にずっしりきた言葉。自分の仕事を自ら安く量ってしまっては、決して良い仕事はできない。逆にそこを高く掲げられれば、なにがなんでも実際にそこまで持っていくほか無い。ツンツンの状態での仕事が嫌で、常にどこかに余裕を持たせようとする自分には耳が痛い話。意識を変えていかないとー。まずは、隣にいる相方に眉をひそめられない金額の見積書をつくることから…
展示会のこととご報告 |
2017.06.21
思いきり事後報告ですが、6/14・15・16と「インテリアライフスタイル」に株式会社杉工場の新作家具を出展しました。僕らふたりもサポートで行ってきました。プロダクトのことは、販売開始時にまた改めて書くとして、純粋に、来場頂いた皆さんに良い反応が頂けたこと、杉工場の皆さんがとても生き生きと商品について伝えてくれていたこと、本当にありがたかったです。販売開始までもうひと踏ん張り、最後まで丁寧に取り組んでいこうと思います。
あと、軽くご報告。相方とはそれぞれ個人で活動してきましたが、ふたり(と犬一匹)恊働の活動に一本化することにしました。このことも、ウェブをリニューアルする際に正式にお伝えできればと思っています。なにはともあれ、名刺をおかださんに作ってもらいました。いつも的確にそして軽やかに、僕らの空気をすくってくれるおかださん。尊敬するデザイナーの一人です。
いざわせいとう |
2017.02.03
商品開発を手がけさせて頂いている新ブランドを「ててて見本市2017」に出展します。出展する商品群は、愛知県碧南市で親子三代にわたり続く素焼鉢メーカー「井澤製陶」と開発した新しい素焼鉢です。おととしの夏から約一年半、相方にも初期からディレクターとして全体を見てもらいながら、メーカーのお二人と一緒に丁寧に作ってきたつもりです。今年春の販売開始を予定していて、展示会前にティザーサイトを公開しました。
izawa-seito.com
写真、グラフィック、グリーン、WEBと、素晴らしい方々と恊働させて頂いて作りました。ぜひご覧頂けたらと思います。今から展示会での反応が楽しみです。
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ててて見本市2017
日時 : 2017.2.8 (水) – 2.10 (金)
11:00 – 19:00 (最終日は17:30まで)
場所 : スパイラルホール (東京都港区南青山5丁目6-23 スパイラルビル3F)
※ててて見本市はバイヤー・プレスの方を対象にした商談会となります。招待状をお持ち頂くか、こちらのお申し込みフォームから事前のお申し込みが必要です。
年末 |
2016.12.26年末のこの時期にインフルエンザで5日間自宅療養…なんとも締まらない年末となりそうです。たいしたことなくて良かったんですが、家のベッドで寝ながら、自然と今年一年を振り返る機会になりました。今年は新作プロダクトのリリースなどは出来ず、開発に徹した我慢の年となりました。来年のリリースに向け、ゆっくりとではありますが着実に進んでいるはずです。来年はプロダクトのリリースはもちろんなんですが、チーム(2名+犬)としてどの方向に進んでいきたいのか、自分たちに何が出来て、何を大切にしているのか。そういった外に向けての情報をもう少し整備していく必要があると思っています(現状がやって無さ過ぎというのはありますが)。
今月4日は親父の一周忌で鹿児島に帰っていました。少しでも胸を張って報告できるような仕事をしたいです。
声 |
2016.11.11
モノのフォルムや色、テクスチャ、その他もろもろ。その発している声に耳を傾ける。
前職である THE CONRAN SHOP のディスプレイの現場で教わったことです。人間でもそうですが、しっかりと主張している人やモノは、なるようになるんだと思います。みんなが聞き逃すような声にならない声に、つぶさに耳を澄ます。言い方を変えると、対象そのものよりも、その「見方」が大事というような事だと思います。先入観や社会の常識、自分のエゴや雑念その他もろもろ、、その声を邪魔する「雑音」は多いです。相方や一緒にお仕事をさせて頂いているクライアント、共にチームを組む他の作り手と話していて、自分の聞き落としていた声にはっと気付くことがあります。聞き落とさないよう、すこしだけ耳を澄ますことが大切なんだと思います。